翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜 とにかくバカバカしく、空っぽにして楽しめます

コメディ

STORY(公式サイトより)

埼玉県内の田舎道を、1台のワゴン車が与野在住の家族を乗せて、熊谷に向かって走っている。カーラジオからは、埼玉のご当地ソング「人生たまたま…さいたまで」に続き、DJが語る、埼玉にまつわる都市伝説・第Ⅱ章が流れ始める――。その昔、東京から蔑まれていた埼玉県人が、壮大な茶番劇の末に通行手形を撤廃し、関東に平和が訪れた。埼玉解放戦線を率いる麻実麗(GACKT)と壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、さらなる平和を求めて活動(=日本埼玉化計画)を推し進めていたが、埼玉県人は横の繋がりが薄いという問題が浮上する。

麗は埼玉県人の心を1つにするために、越谷に海を作る無謀な計画を打ち立てる。美しい白砂を持ち帰るために、百美を残し、和歌山県の白浜を目指して解放戦線のメンバーとともに大海原に出るも、船が嵐に巻き込まれて難破し、麗は独り和歌山の海岸に漂着する。そこで麗は、滋賀解放戦線の桔梗魁(杏)と運命的な出逢いを果たす。

当時の関西は、大阪府知事の嘉祥寺晃(片岡愛之助)、その妻の神戸市長(藤原紀香)、京都市長(川﨑麻世)らの支配下にあり、滋賀県人、和歌山県人、奈良県人らが非人道的な扱いを受けていた。白浜も大阪人のためのリゾート地になっており、通行手形のない者は入ることができず、そこには和歌山解放戦線のリーダーである姫君が囚われていた。

桔梗は姫君を、麗は嘉祥寺に囚われた仲間たちを救い出そうとするが、麗もまた嘉祥寺の手中に落ちてしまう。嘉祥寺が恐ろしい計画を企てていることを知った麗と桔梗、そして百美たちは、暴走する嘉祥寺を阻止することはできるのか……!?
そして、この事態は日本全国をも巻き込む誰も予想だにしなかった史上空前の東西対決へと発展していく! 鍵を握るのは“琵琶湖”? 埼玉の、日本の命運やいかに――!?

鑑賞情報&満足度

公開日 2023年11月23日(木)
観賞日 2023年11月17日(日) 14:30
チネチッタ チネ10 3割/191席

期待度★★★
物語★★
演出★★
配役★★★
満足度★★★

監督、キャスト

監督:武内英樹(のだめカンタービレ 最終楽章、テルマエ・ロマエ、今夜、ロマンス劇場で)
出演:GACKT(麻実麗)、二階堂ふみ(壇ノ浦百美)、杏(桔梗魁)、加藤諒(下川信男)、益若つばさ(おかよ)、堀田真由(近江晴樹)、くっきー!(近江晴樹)、高橋メアリージュン(滋賀のジャンヌダルク)、アキラ100%(内田智治)、朝日奈央(若月依希)、天童よしみ(和歌山解放戦線員)、山村紅葉(京都の女将)、ハイヒールモモコ(元大阪府知事)、川崎麻世(京都市長)、藤原紀香(神戸市長)、片岡愛之助(嘉祥寺晃)、小沢真珠(浜野サザエ)、中原翔子(浜野アワビ)、和久井映見(内田直子)

 

感想(ネタばれあり)

この作品は続編ないかと思ってました。1作目はとにかく埼玉あたり限定の話題だったし、解放戦線が勝利したんでネタきれだろうと。
しかしなんと続編が公開されてしまいました。コメディの2作目って本当に難しいと思います。1作目を踏襲してかつそれを超える面白さを詰め込まないといけない。コメディってどうしてもある程度先が読めてしまうし、意外性を持ってきて的外れだと「なんでもありだな」と貶されるわけです。
本作は舞台を関東ではなく、関西に移しています。なんか嫌な予感がします。
埼玉に海がないから作ろう。それを黒い砂ではなく白い砂で、、、
なんかばかばかしいですよね。でもですね、茅ケ崎出身の私からすると、なるほど、と妙に共感してしまいました。茅ケ崎海岸に来たことがない方はご存じないかもしれませんが、茅ケ崎の砂浜も黒いんです!地元民はたぶんそこで泳ぐことはなく、伊豆の白浜海岸に行きます(独断ですが)
おっと、どうでもいいことで長くなってしまいました。続編作成にあたり気になったのは伊勢谷友介さんの存在です。1作目ではキーマンだったこともあり、本来ならばこの作品に出ていても不思議ないでしょうね。しかし本作で繰り返しでてくる「白い粉」によって、出演はなしです。
関西にいってからの話ですが、緩急ついてよかったです。しかし急の部分は早口になっていたり、方言になっていたりと生粋の関東人である私にとっては聞き取りにくいところがありました。うーん、これは残念。
とは言っても前作を上回る無駄にすばらしく濃いキャストは、見応え十分でお腹いっぱいです。ある程度テンプレート化されているところもあり、これはコメディとして見やすいつくりでした。藤原紀香さんネタは読めてはいましたが、おもしろかったです。ただその後の巻き取り方は、ひねりなしで残念。
最後は大阪の野望阻止になるわけですが、大げさでバカバカしいのはよかったけどもっとチープでも面白かったかな。
スケールが大きくなっていくと、どうしてもロッキーシリーズを想起してしまうのでほどほどにとどめて、脚本の良さで続編を作成してもらいたいものです。
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