あらすじ(映画.com より)
77年に発表され、児童文学界のノーベル文学賞と言われる国際アンデルセン賞を受賞したキャサリン・パターソンの同名ファンタジー小説の映画化。学校にも家庭にもなじめない少年ジェスは、個性的であるがゆえにクラスで浮いてしまっている転校生の少女レスリーと親しくなる。2人は豊かな想像力で森の中に空想の国“テラビシア”を築くが……。監督は「ザ・シンプソンズ」「ラグラッツ」など、アメリカの人気アニメを手掛けてきたガボア・クスポ。
鑑賞情報&満足度
公開日 2008年1月26日(土)
観賞日 2022年9月4日(日)
WOWOW
期待度 | ★★★ |
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物語 | ★★★★ |
演出 | ★★★★ |
配役 | ★★★★★ |
満足度 | ★★★★★ |
監督、キャスト
監督:ガボア・クスポ
出演:ジョシュ・ハッチャーソン(ジェス・アーロンズ)、アナソフィア・ロブ(レスリー・バーク)、ゾーイ・デシャネル(エドマンズ先生)、ケイト・バトラー(メリー・アーロンズ)
感想(ネタばれあり)
ベストセラーとなっている児童小説が原作。
私自身あまりファンタジーは得意ではないんですけど、100分を切る上映時間ということでサクッとみられるかなという軽い気分で鑑賞しました。
観た感想ですが、とても良かったです。
ファンタジーと言えばやはりハリーポッター・シリーズですよね。私も何作は劇場で観たんですけど、相性はあまりよくなかったです。映画が悪いわけじゃなくて、世界観についていけなかったんですよね。
今回の作品はというと、現実世界にいる子供たちの空想が描かれているのです。学校でいじめを受けたり、考えたが奇抜で友達ができなかったり、と現実から逃避する要素はリアル。
大人になってリアルしか受け入れない自分にとって、昔はこんなこともかんがえたようなぁ、と懐古的になれましました。
ストーリー展開も児童文学とは思えない「転」があり、目が離せない展開です。詳しくはネタバレに書きます。
このストーリーの良さを生かしているのは登場人物を演じている役者さんたち。どの方もとても魅力的です。
特に主人公の女の子役アナソフィア・ロブはとてもキュートで目を引きます。本作の前に「チャーリーとチョコレート工場」にも出演してるんですね。気が付かなかった。
ここからネタばれあり。
中盤までどのように終わるのかなと興味津々だったのですが、いきなりレスリーが事故で亡くなるという展開。前半のいじめも含めて、ダークな部分がこの作品の魅力でもあります。レスリーが亡くなったという話がでた時には涙が出そうになりました。いじめについては、いじめっ子側の女の子がレスリーの死に絡んでジェスをかばうシーンはとても良かった。
最後にジェスが空想世界にリアルな橋を作る。いつまでも亡くなった人を忘れることはできないという先生の話を踏まえてなので、レスリーへの想いは永遠に続くんですね。
妹役の子もとても演技がうまく、無邪気さがスパイスとなってました。
ジェスの成長物語として、続きを見てみたいです。