怪物の木こり~殺人鬼は予想通り、ぶっ飛んだ設定についていけるか!

サスペンス

あらすじ(公式サイトより)

絵本「怪物の木こり」の怪物の仮面を被り、人間の脳を奪い去る連続猟奇殺人。
その捜査線上に犯人が唯一殺し損ねた男、弁護士・二宮彰の名が浮上する。
実は二宮は目的のためには殺人すらいとわない冷血非情なサイコパスだった。
総力を挙げて捜査を進める警察と、犯人への逆襲を狙う二宮。先に真相に辿り着くのはどっちだ?
サイコパスVSシリアルキラー…
驚愕の結末まで、この狂気は止まらない!!

鑑賞情報&満足度

公開日 2023年12月1日(金)
観賞日 2023年12月2日(土) 13:15(舞台挨拶LV)
チネチッタ チネ6 1割/244席

期待度★★★
物語★★
演出★★★
配役★★★
満足度★★★

監督、キャスト

監督:三池崇史(着信アリ、ゼブラーマンシリーズ、クローズ、ラプラスの魔女)
出演:亀梨和也(二宮彰)、菜々緒(戸城嵐子)、吉岡里帆(荷見映美)、渋川清彦(乾登人)、染谷将太(杉谷九郎)、中村獅童(剣持武士)

感想(ネタばれあり)

予告で亀梨さん演じるサイコパスの弁護士というあまり有り得ない設定に興味を惹かれ、劇場にて鑑賞。亀梨さん、菜々緒さん、吉岡里帆さんと好きな俳優さんたちの出演ということで期待しましたが、なんか違う感がありました。
キーとなるのは脳にチップを埋め込まれているというところ。タイムスリップものと同様に、こういう設定があるとなんでもありになってしまうのが嫌ですね。真正のサイコパスであってほしかった。そういう意味では染谷さんの杉谷はよかったです。適度に抑えながら、だから狂気を垣間見る。ちょっと説明に頼っていたのは、映画としての時間的な制約なのかな。
縦軸となったシリアルキラーに絡んだストーリーですが、当然この脳チップに絡んでくるわけです。犯人はここでは触れませんが、あの人が出た瞬間に劇場で鑑賞していた人たちは「あっ」ってなっていたと思います。配役に意外性がないのは残念ですが、殺人鬼は腕力が必要なので、必然だったかもしれません。
この殺人事件の原点は、30年前の幼児誘拐および殺人事件になります。その内容はショッキングで、リアルにあったら「戦後最大の」的な枕詞つきそうな内容です。サイコパスの自身の子供を救うため脳チップの人体実験していた、ってそんなことあるか、と突っ込みたくなるんですけど、ドラマ的にもかなりぶっ飛んだ設定です。
この部分がいろん意味で怖かった、、、
結局現代の殺人鬼は焼死することになります。捕まっても精神鑑定で、有罪にならないかも、という感じであればこの終焉もやむなしです。
そして二宮と荷見映美と対峙するラストは、この映画をきっちりと締めくくってますね。脳チップを埋め込まれていた二宮ですが、途中でこれが破損しサイコパスから変化していく様を集約しました。
原作ありきなんで映画がどうこうというより、途中でも書きましたが飛び道具的な設定があるとちょっと白けた感じになってしまいます。それが残念でした。
タイトルとURLをコピーしました