沈黙のパレード ~湯川先生じゃなくてもいいのでは?ミステリーとしては面白い

ミステリー

あらすじ(公式サイトより)

天才物理学者・湯川学の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫が相談に訪れる。
行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。
内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘をつらぬき、無罪となった男・蓮沼寛一。
蓮沼は今回も同様に完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に戻って来た。
町全体を覆う憎悪の空気…。 そして、夏祭りのパレード当日、事件が起こる。蓮沼が殺された。
女子学生を愛していた、家族、仲間、恋人…全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあった。そして、全員が沈黙する。
湯川、内海、草薙にまたもふりかかる、超難問…! 果たして、湯川は【沈黙】に隠された【真実】を解き明かせるのか…!?

鑑賞情報&満足度

公開日 2022年9月16日(金)
観賞日 2022年9月24日(土) 15:25
チネチッタ チネ10 3割/191席(女性やや多め)

期待度★★★
物語★★★
演出★★★
配役★★★★
満足度★★★

監督、キャスト

監督:西谷弘(容疑者Xの献身、アマルフィ 女神の報酬、アンダルシア 女神の報復、任侠ヘルパー、真夏の方程式、マチネの終わりに、バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版)
出演:福山雅治(湯川学)、柴咲コウ(内海薫)、北村一輝(草薙俊平)、飯尾和樹(並木祐太郎)、戸田菜穂(並木真智子)、川床明日香(並木佐織)、村上淳(蓮沼寛一)、檀れい(新倉留美)、椎名桔平(新倉直紀)

沈黙のパレード

感想(ネタばれあり)

原作未読。過去のガリレオ映像作品はTV、映画共に見てます。
映画は「真夏の方程式」以来で9年ぶりの本作。今更感はなくもないですが、ミステリーファンとしてはやはり見逃せないということで映画館へ。
いきなりの総評になりますが、正直がっかり寄りの気分です。
ミステリーとしては悪くないんですけど、決定的な問題点はガリレオシリーズである必然性が感じられませんでした。湯川先生の変人ぶりがほとんどなく、普通のクールないい人。これは致命的です。
「容疑者Xの献身」がとても良い作品だったので、それを基準に観てしまうとなかなか壁は高いです。
さて本題に入ります。
街のヒロイン的な佐織が行方不明となり、数年後に遺体となって発見される。まぁ、割とある展開です。その容疑者が過去に少女殺害事件の容疑者で、完全黙秘で無罪になった男・蓮沼。その男が佐織の住んでいた街に現れたことから大きく事態が変化するわけです。
蓮沼が佐織の親の元に現れるって、どんな神経なんだよ、、、
草薙ではないですが、吐きそうな気分です。
そして蓮沼はあっけなく殺されてしまうのですが、そこからが本題なわけです。
映画タイトルの「パレード」から想像されるような展開ですね。
「沈黙」については、本作でなくてもよくある話なので、そんなにクローズアップしなくもいいかもしれません。
主要3人以外で出演されている方々は個性が十分に出ていてよかった。特に飯尾さんについてドラマに長い時間出演されているのを見たのは初めてかもしれないのですが、普通の父親役がとてもハマっていました。今後はイッセー尾形さんのようなポジションになってほしい。
佐織役ですが、エンドロールがでるまで大友花恋さんだと思い込んでました。川床明日香さんと大友さん、よく似てるなぁ。
キーとなる「ジュピター」ですが、川床さんが歌ってるわけではないようですね。誰が歌ってるのか気になる。サントラには「ジュピター」は入っていないようです。
ここからネタばれあり。
椎名桔平さんが出てくると、勝手に犯人確定としてしまう、私の悪い癖。多くの方もそう思われたのではないでしょうか。さすがに映画となると、そう簡単ではありませんでした。
密室のトリックが出た時点で、ほぼ新倉直紀が蓮沼を殺し、その殺害の理由が直紀自身による佐織殺しに絡んでいると感じさせる展開です。脳内では直紀が佐織を殺した理由を探し始めました。まぁ、男女関係のもつれだよなぁ、って思いますよね。その死体の処理を直紀が蓮沼に依頼し、それをネタにゆすられていた、って流れかな。はい、解決、、、
もう2ひねりがあったわけですが、特にスパイスが聞いていたのは増村の存在であり、役割。これはさすがに読めなかった。
というわけで、ミステリーとしては楽しむことができました。
個人的にもう一点、大きな問題がありました。前週に「ヘルドッグス」を見てしまったことです。
北村さん、酒向さんといった見た目が濃い人の出演が被りました。観ながら、もやもやとした気分。俳優さん不足なんですかね。
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